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幸福の方程式
電通のチームハピネスがまとめているというところがミソ。
—引用—
「1.もっと使わせろ 2.捨てさせろ 3.無駄使いさせろ 4.季節を忘れさせろ(註2) 5.贈り物をさせろ(註3) 6.組み合わせで買わせろ 7.きっかけを投じろ 8.流行遅れにさせろ 9.気安く買わせろ 10.混乱をつくり出せ」
—引用終わり—
というキーワードが並んでいます。
心当たりがあると言うことは、大手広告代理店の戦略に沿って動いていたのかと。
その大手広告代理店の電通が「幸福の方程式」なる本を出してきたのですね。
時代が変わってきたんだよ。電通もちゃんと考えてるんだよ。だから、次の戦略はこう行くよ。覚悟はいいかい?
そんな内容。だから、読んでおくと、次の広告戦略が見え隠れしているんですよ。
吹けば飛ぶような小さな僕らは、この大きな流れに逆らう事なんてのはなかなか難しいし、むしろノっちゃった方が良いかもしれない。
さてその内容とは、「今まで幸福だと感じる」事についてロジカルに説明されています。
まず、前段で幸福の定義を大きく2つに分けています。(詳細は本を読んでください)
一つは生存そのものに関する幸福感・もう一つはGDPに関係する「夢の実現」に関する幸福感。
一方を消極的幸福、もう一方を積極的幸福と定義しています。
消極的幸福感とは、飢餓や疫病、明日は生きるか死ぬかわからないような状況から比べて、今現在自分のおかれているポジションを主観的に感じ、不安から遠い距離にあることを安心している状況のことであり、積極的幸福感とは、消極的幸福感が充実しており、かつGDPが高い国で「夢のお手本」を追いかける状況のことだと詠っています。
その定義前段を踏まえて、チームハピネスが分析したレポートが中半、今後どのようになっていくのかが後半に書かれています。
それによると、「お手本になる夢」が従来は「マイホームを持ち、マイカーを持ち、リビングにはテレビなどの家電に囲まれ、4人くらいの家族で週末は遊園地やショッピングに出かける」というものだったのが、現在は崩れてきたことを説明しています。
つまり、消極的幸福感は満たされているものの、積極的幸福感に至るための「夢のお手本」が無くなったことで、「幸福を買い続ける(家はリフォームや建て直したり、車は数年ごとに買い換えるといったこと)」行為そのものに意味を為さなくなってきたことが、現在の消費不振に繋がっていると結んでいます。
また、なぜ夢のお手本が崩れてしまったのかという見解も書かれていますので、この辺りは一読されると面白いですよ。
そして「新たな夢のお手本」を作り出すための動きがすでに始まっており、NPO活動というのもその一部だったということが最後にわかります。(新しい会社組織としての形。ただ、日本で根付くかどうかはわからない。)
新しい幸福の方程式は、従来の経済右肩上がりの感覚ではなく、様々なモノ・コトが縮小していく誰も経験したことのない領域で組み立てる必要があり、既に多くのわかもの(30代以下)がゆっくりと新しい方程式を使った「幸福感」を味わっていること、そしてその方程式に沿ったサービスや商品を作り上げていくことが大切だということも、イメージとして沸くのではないかと思います。
確かに、自分に当てはめてみると結構新しい方程式に乗っかっているような気がします。(NPO活動もしたしね)
幸福のペンタゴンモデルと呼ばれるバランスシートを組み立ててこの本は締められていますが、随所に「利他的」という言葉が出てきます。偶然なのかどうかわかりませんが、5つの鍵というキーワードは「陰陽五行」にもあり、日本仏教的な考え方がどうやら次の時代では大切になってくるように感じます。