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WebとCSR
CSRについて話す機会が多くなってきました。
おととし(2004年頃)くらいから、CSRとSRIについては情報を収集してきて、ここ信濃の国にこの概念が浸透するのに、時間がかかると考えていました。
2006年現在、大手企業はCSRを導入したり、推進室を設立したりして取り組んでいるようです。この信濃の国にもちらほらその概念が浸透し始めてきた感じです。
広域の環境をネットワークする
さて、CSRと環境経営について、くっついて話される機会が多いようです。その環境面を考えたCSR活動、情報がWebにより広くネットワークできるようになった現代、従来では考えられなかった、広域に渡る自然の「循環」を意識した取り組みを行うことができる環境がそろっていることは、大きな意味があると考えています。これには、偶然そうなっていったのかもしれませんが、伊勢神宮の遷宮と、伊勢湾・木曽川の関係について重なる部分があるかと思えて仕方がありません。
詳細へ入る前に、環境GooにもCSRに関しておもしろいWeb講義がありましたので紹介しておきます。
このWeb講義にも書かれているように、日本は世界から見て希な国。ヨーロッパの森林の歴史をたどってみると、燃料としての資源、船の建造、家の建築としての資源と使われ続け、森をあまり育てず使い尽くしてきたという歴史があります。その森のために戦争をしてきた歴史を持つヨーロッパに比べれば、日本の森林は、この21世にの現代でも豊富に残っており、豊かな資源を享受してくれています。これだけ狭い国土にもかかわらず、豊富な森林が残っていることは、古代の人々がいかに森を守り、育ててきたかを今に伝える智恵があったからと思えてなりません。
ここで先ほどの伊勢神宮と木曽川の関係を考えてみます。
左図の名古屋から伊勢・鳥羽にかけてが伊勢湾です。木曽川は、伊勢湾の一番奥、桑名が河口。濃尾平野を横断しながら木曽谷へ上ります。現在の国道19号線(旧中山道)とほぼ重なるルートです。
伊勢神宮は20年に一度遷宮というものを行います。過去62回おこなわれており、約1200年の歴史があります。(途中、遷宮ができなかった年があったので、計算は合いません)その際、ご神木を切り出すのですが、それが、木曽川流域です。一番最近の遷宮では、上松町から切り出されています。
ご神木は木曽川を下り、尾張一宮、熱田神宮、桑名〜伊勢神宮へ運ばれます。
伊勢湾には大きな河川数本が流れ込み、その中で木曽川は大きい部類に入ります。海(湾)は、川から流れてきたミネラルや養分などによって海藻が育ち、その海藻の中で魚介類が育ち豊かになっていきます。つまり、川が海(湾)を育てていると言っても過言ではないでしょう。伊勢の国は古代から海産物に恵まれ、豊かな漁場によって育まれます。その海産物を育てているのが、伊勢湾に流れ込む河川、とりわけ水量・距離共に長い木曽川は大量のミネラルや養分を運んでいると考えても良いでしょう。遷宮は、行われる度に御神木を求めて木曽川を上り、赤沢の森へたどり着きました。偶然かもしれませんが、海(湾)を育てる川の上流域から御神木を切り出し、御神木の山は保護され、限られた人間しか立ち入ることの出来なかったことなどを考えても、かなり昔から広域の交流による海(湾)の大切さは感じられていたのではないでしょうか。
情報の共有とWeb
第62回遷宮は、インターネット時代になって初めての遷宮祭。そして、初めて伊勢の関係者と共に御神木祭が上松町で開催されました。三重県と長野県で、こうした広域の交流ができる背景に、情報の共有がスムーズにできるようになった事も考えられます。さらに、記録としてWebに残すことが可能となり、同時にオープンソース化も果たすことが出来てきたと考えています。
伊勢の遷宮は、海(湾)を豊かにする技術のソースになると考えれば、上流域と下流域の交流の一つの方法としてとらえることができ、これはエコロジーの根本的な考え方になると考えています。
CSRにより、環境問題に取り組んでいる多くの企業があると思いますが、Webを有効に使う事に関してはなかなか頭を悩まされているのではないでしょうか? Webを「広報・広告ツール」として見るだけではなく、「記録・公開ツール」として考え、取り組んでいる活動をWebによってネットワークし、記録していくことを考え、情報をオープンソース化させることで、他地域の企業と連携した新しいプロジェクトが生まれるのではないでしょうか。そのプロジェクトから生み出された基礎技術を応用して、PRODUCTS・サービスを新たに展開していくことで、社会的な責任、持続的な発展も望めるのではないかと考えている次第です。
そのための技術はWebにもういくつか存在しています。あとはどうやって組み立てていくかを考えれば良いわけです。
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